モラハラの原動力ー自己愛性パーソナリティ障害

※この記事は、モラハラを治療、改善したい、させたいと思う人の参考にしてもらうために書いたものです。加害者からの逃げ方は書いてありません。 ※また、私は専門家ではないので、専門知識について誤ったものが含まれている可能性があります。

はじめに

この記事をご覧になった人は、モラハラの被害を受け悩んでいる人、モラハラ加害者を自覚し悩んでいる人が大半だと思います。

モラハラを取り巻くネット環境は、圧倒的に"被害者がとるべき対策"で溢れています。

この記事では、加害者はどうしてモラハラをしてしまうのか、その心理を私なりにまとめます。

モラハラは社会の生んだ魔物

モラハラ加害者は、加害者であり被害者です。 自覚がないというのは巷に溢れていると思います。しかし、さらに言えば、加害者は悪気もありません。

モラハラの言動

モラハラ加害者はよく、「お前のために言っている!」と言います。そして、その根底には、「自分は正しい」「自分はデカい存在だ」といった心が存在します。

それがパートナーに向くと、「自分は正しいから倣え」「自分はデカい存在だから崇めろ」と、相手に無理強い、誹謗中傷を向けることになります。

さらに悪い例だと、自分の正しさが根底にあるまま、「お前は間違っている」「お前はクズだ」と矛先が相手に向きます。

言動の裏にある心理

モラハラ加害者は、自分が強くありたい場合が多いです。そして、相対的に相手を弱いと考えます。

自分は強い、上だ、と完全に思い込んでいる人もいるので、ピンとこない加害者も多いです。(この記事を読んでくださっている加害者の方はそうでないかもしれませんが。)

とにかく見栄っ張りで自己中心です。

被害者を傷つけたのは加害者ですが、加害者はなりたくて加害者になったわけではないケースが多いようです。しかし、なるべくしてなったのだと思います。(被害者ヅラをするなと言われることを承知の上で書いております。私は過去の私を許したくありません。)

敵として社会に作り上げられた、ゲームの中の魔物と同じです。

自己愛性パーソナリティ障害とは

私は専門家ではないので、自己愛性パーソナリティ障害のことは専門書を読んでいただきたいです。

モラハラ加害者は、自己愛性パーソナリティに人格が偏っている可能性があります。(または反社会性パーソナリティ)

自己愛性パーソナリティ障害にとっての自分

自己愛性パーソナリティは、「ありのままの自分」を持つことができず、理想の自分と、理想が叶っていない今の自分が切り離されています。この中間か自分だということを理解できません。私は理解できていません。

"将来はデカい自分、輝いている自分、今はそうではない、しょうもない自分"

私は未婚であり若いです。将来像を輝かせすぎた若者といった感じがします。

見栄を張るのは今の自分を隠して将来の自分を見せたいから

見栄を張るのは、自分が弱いと考えているからです。自覚したばかりの人には納得がいかないと思いますが、人には弱いも強いもありません。

弱いと思っているのは、"あなたが大事にしている価値観が足りないだけ"です。もっと違う部分で、その人には魅力がある。

しかしその他者の魅力を道具として搾取する人もいるようです。私たちは、それが当然だと考えています。私はこんなにも尊大なのだからね。

これは3か月勉強してやっとたどり着いた私の深層心理ですので、自覚したばかりの人はあまりピンと来ないかもしれません。

ある程度勉強を進めたら、再度この言葉を思い出して欲しいと思います。

まとめ―加害者は必ず読んでほしい

モラハラ加害者を自覚すると、こんな人格嫌だ!と感じるかもしれません。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人は、今までと同じように、現状の自分に絶望し、モラハラを治した未来の自分を将来像とするかもしれません。

それ自体が自己愛性パーソナリティです。

まずは、行動自体を反省し、自己人格自体は否定しない、ことをお勧めします。そうしないと、周りの自己愛性パーソナリティ傾向の人を下に見て、罪の上塗りをするかもしれませんし、抑うつ症状が出るかもしれません。

私も、どんな人格も等しく愛せるようになりたい。そのために、今の私も愛せるようになりたい。